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死物の美学 鳥のビオソフィア展 [ (主に博物館)Musée]

ビオソフィア 3.JPG
ハチドリ2.JPG
ハチドリ1.JPG
(うちの頭蓋骨標本 羽標本 ハチドリ剥製標本)

東京大学の総合研究博物館
”鳥のビオソフィア-山階コレクションへの誘い”へ行って来た。
ラッキーなことに私の職場は東大まで歩いて1分もしない場所にある。
なのになぜか…
休日に私よりも行きたがっていたWunderkammerな母(すまん;)と出かけた。
ビオソフィア 1.jpg

総合博物館へは展示が変るとちょくちょく行っているがいつも面白い。
しかし今回は別格かもしれない。素晴しかった!
行けなかった方は↑の展示タイトルクリックでご観覧を。

今回は建築家”セルジオ・カラトローニ氏”と展示デザイナー”関岡裕之氏”
展示デザインの協力。
彼らはアート+科学の展示を青写真的にイメージする事から始めた。
山階鳥類研究所。それは鳥を科学的に研究する人たちがいる場所。
彼らは鳥の剥製や骨、博物画を”美”として見つめることは無い。
…つまりは研究者と美術家たちの共演の展示なのだ。
研究者の山崎剛史氏が
「…恥ずかしながら、これまで私はそうした視点から標本を
眺めたことが無かったのだ」(ourbors 4/17 2008より引用)
と語っている。

研究者とは逆に剥製の羽色の美しさ、ラベル、紙箱、
標本箪笥こういった事に東大の学芸員は美しさを感じる。
その反応に研究者たちは驚く。
人間の面白さがここで滲み出ている。

そして今回の展示…それは驚異の世界。
余白、アウラ…
展示を邪魔しない標本解説。

絶滅したエピオニスの卵の標本は共に美しい深紅の珊瑚が飾られている。
ヴィリ・エッグルダーのシュルレアリスム写真ジョアン・ミロの絵画
シュルレアリスト・ダダイズムのトリスタン・ツァラとアルプの詩集、
ジョヴァンニ・サッキの「レオナルド(ダヴィンチ)による飛行器械」…

標本箪笥の中で形が崩れぬよう紙テープを巻かれた鳥達の美しさ。
箱の中に納められた標本。収納の美。

展示は全部で5室に分かれている。
その中でも私は第3室の”鳥類学者の小部屋”にノックアウト。
「ここに布団敷いてください!!」本当に暮らしたいんですがっ。
ビオソフィア 6.JPG

ビオソフィア 7.JPG
(記念絵葉書セットより)

展示内容はもちろん”世界の山階鳥類研究所”
(6万9千という数の標本を所有している)
世界にもほとんど現存しないドードーの本物の骨も拝めた。
外国の剥製や標本はほとんどレプリカ)

ハチドリの剥製には実際の巣や卵も。
巣は直径約3cm、卵は大豆くらいのサイズ。
黄金虫やなんか木にいたりして美しい世界を作り上げている。

猛禽類、皇帝ペンギン、アルビノ(白化)のスズメ、極楽鳥の剥製たち…

別室には数々の鳥の卵たちも。ムクドリの水色、ヨタカのマーブル模様・・・
卵の形状、色彩に魅了され、卵の中の小世界を夢想する。
ビオソフィア 2.jpg
(チラシより ハチドリの標本の1つ)

実際の鳥の大きさを表現するための大型本、
(昔の博物学の本は実物大を表現しているモノ多し。素晴しいがデカイ;)
ルヴァイヤンの『オウムの自然史 1801~1805年 3巻』、
シーボルトの『日本動物誌 鳥類部 1844~1850年 12巻』、
ジョン・グールド『ハチドリ科 鳥類図譜 6巻』等も展示されていた。


そして個人的にビックリしてしまったのは”ワタリアホウドリ”
世界最大の海鳥・・・ってしかしデカイ。そしてムックリしてる。
これが飛んだらどんな感じか想像もつかないや;でもカワイイ…。
大スキなキウィバードの標本もあった。思ったよりもデカかった。
キウィと同じ位の大きさとずっと思い込んでいたの。

とにかく無料でここまで楽しませてくれる博物館、日本では希少。
激しく楽しませて頂きました。(結局仕事抜け出して2回行ってしまった)
ビオソフィア 5.JPG 

BIOSOPHIA of BIRDS(鳥のビオソフィア) 

1183169252.jpg



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驚異の部屋 東京大学:博物館小石川分館 [ (主に博物館)Musée]



大好き・大好きさ。Wunderkammer。
中学生くらいから荒俣アリャマッター氏の本などで大好きだった驚異の世界。
拾ったり、捕まえたり、買ったり私もすこしづつWunderkammer目指しております。

Wunderkammerといえば・・・そう東京大学博物館・小石川分館。
ホント、住めるならイッソ住んでしまいたい程大好きな空間。


*ギガントカワユスきのこ標本:パラフィンとロウを混合したムラージュ製法*
テングタケ科

キヌガサタケ

イグチ系イロカワリタケ



*心惹かれる剥製や標本の数々…*


カワユスお目々ナリ

おたまじゃくしはカエルの子に違い無い

カワユスお目々の山椒魚


*めにぃ・めにぃ・ホネホネ*




*人体模型はヴィーナス的*


*ギガント巨大な水晶*


*ドイツE・MERCK社の薬の標本…母は欲しいと言っていた*


*憧れのカールツァイス社の顕微鏡…欲すぃ*


何かもらえるなら何をもらおう・・・と妄想してしまう。
”おたまじゃくし”も捨てがたいがやはり”きのこ標本”か・・・
”カールツァイス社製の顕微鏡”も欲しい・・・


もっと、もっといっぱい色々陳列されております。
しかも無料。興味のある方々はぜひ足を運んでみて頂きたい。
有料だけど同じ敷地内の小石川植物園(記事にする予定)もお勧めナリ。




東京大学博物館HP
小石川植物園HP

これは凄い東京大学コレクション

これは凄い東京大学コレクション

  • 作者: 荒俣 宏, 黒田 日出男, 養老 孟司, 西野 嘉章
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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眼科外科医療歴史博物館 [ (主に博物館)Musée]

まだまだ暑い京都。
そんな京都へ遅い夏休み……家族旅行に行ってきた。
お寺、神社、甘味etc、もちろん堪能しました。
でも、今回の一番の目的は……

どーーーーーん!
”眼科・外科医療器具 歴史博物館”


この私設博物館を経営していらっしゃるのは、現役の眼科のお医者様。眼科三代目。医史学会にご所属&個人的趣味でこの博物館を開いたとか。
建物は先代が、開業していた町家造りの眼科病院跡。
しかも母校から寄付される、外科関係&ご親族の産婦人科関係の資料も沢山。 

”驚異の陳列”

まずは眼科から…↓













外科、産科…↓
いきなり球体関節の佐清(スケキヨ)女子。






さまざまな胎児に萌ゆる。

ちなみに入館料無料、観覧はメールにて要予約(詳しくはHP参照)
今回の記事は写真・文章等、許可を得ています。
無断転載等は一切お断りします。


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大学博物館散策 明治大学博物館 Eiserne Jungfrau [ (主に博物館)Musée]

ヨーロッパに行くと大半の美術館や博物館の素晴らしい展示を無料で
観覧でき、とても感激(感謝?)する。
ronog24くんのロンドンの博物館の記事を読み触発された。
日本も負けていないぞ!・・・という事で・・・

日本でも無料で楽しめる博物館・・・それは大学の博物館!
大学の歴史と共に、収集された貴重な資料が観覧できる。
今回は、通勤途中の御茶ノ水にある明治大学博物館をご紹介。
事前にアポイントを取り学芸員さんにお話を聞いてきた。

明治大学といえば・・・考古学、法律・刑事法が私は思い浮かぶ。
そんな明治大学博物館で有名な刑事の展示物の一つ・・・

”Eiserne Jungfrau(アイゼルネ・ユングフラウ)鉄の処女”





Eiserne Jungfrau発祥の地といわれるニュルンベルグの
聖母教会(友人撮影)↓



明治大学刑事博物館は80年前に設立。
その後、5年位の間に鉄の処女を複製し展示した。
そして今は同大学の新しい建物アカデミーコモンのB1Fに展示されている。
実物よりもスケールが小さいそう。本物は約2m。明治大学の物は???m。
(レプリカの大きさは明治に問い合わせ中・・・)
本物の鉄の処女は、15世紀頃から造り出された物という説がある。
元々は木製だったらしく、18世紀に空襲でニュルンベルグの物は焼失している。
当時の物で現存しているのはドイツローテンブルグの中世犯罪(刑事)博物館
にて、木製の物で中の釘を外しガラスケースに入れ展示されている。
↓で見れる。

http://www.eutropia.com/fotos/foto-3960-18803.html

他にも何点かレプリカになるが、イタリアを始め、色々な国に鉄の処女は展示されている。

いつから誰が作ったかは拷問道具だけに謎との事。
聖母マリアをイメージして造り出されたという説もある・・・
キリスト教のカソリックが他の宗教や宗派を、異端者とし排除していく為の
宗教戦争の絡みが発端で造り出されたという説もある。
(魔女狩りなども含め)

鉄の処女に入れられた人物の処刑が終わり、フタを開けると足元の板が外れ、
下水に死体が流れる装置になっている。
ただ物理的に考えると・・・釘に肉体が引っかかり死体は落下しないのでは?
死体では無く、血を流す為だったのだろうか・・・。
実際に使用されていたというよりは、脅迫的な存在では無かったのだろうか?
できれば、そう思いたい。

<中の構造↓>


ここまで読むだけでも、きっと気分が悪くなった方もいらっしゃるかと。
私は、こう云った、日常では観る事の無い、拷問・死刑等から目を逸らしたくない。
残酷・・・と一言で他人事の様に片付けるのは簡単な事だ。
今だって手段は違うにせよ、こういった事が行われているのが事実。
人間だけじゃ無い、動物たちも同じ。
改めて”生命”や”人権”についての倫理を自分自身に問いたい。
この世の中の生命体で一番勝手で、恐ろしい生物は自分も含め、人間だ。
自分が15世紀に生まれ、もしも魔女扱いされていたら?
家族がそんな目にあったら?・・・とも考えさせられる。

刑事のコーナーを観覧するのは高校生以上が多いそうだ。
小さな子供には刺激が強く別のイメージを持たれると困る。
親御さんには十分に注意して頂きたい。
(最近はゲームアニメからの情報で勘違いしやすいし・・・)

学芸員のHさんのお話では
「営利目的での展示では無く大学という場所が大きな役割を持っている。
日常では考えない刺激が強い事だけに、誤解を与えないような展示をしなくては・・・」
との事・・・私もそう思う。
脚色されたネズミ王国的な過剰な展示は不必要。
造形として捉える人や、色々な見方をするのは自由。
「視野を広げ、法律の歴史の中での客観的な捉え方をし、
刑事法の書物歴史も展示してあるのでそちらの方も踏まえて観覧して欲しい」
ともHさんは、おっしゃっていた。

その他日本の古くからの拷問の歴史の展示も充実。
<日本の拷問の絵図↓>


<キリストの踏み絵↓>


<刑事博物館の資料は2700円にて購入可能↓>






子供も安心の考古学のコーナー、大きな埴輪や土偶も必見♪
明治大学博物館の皆様、ご協力有難うございました。

明治大学博物館
〒101-8301
千代田区神田駿河台1-1 アカデミーコモンB1
TEL 03-3296-4448 FAX 03-3296-4635
HP 
http://www.meiji.ac.jp/museum/
10:00~16:30(入館16:00まで)
夏季・冬季臨時休館あり

今回の記事は写真・文章等、明治大学に許可を得ています。
無断転載等は一切お断りします。




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