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Flâneur 遊歩者 創刊しました。 [(本)Livre]

ブログの存在を忘れていました。
それくらいご無沙汰しております。
SNSの普及に乗っかり子羊舎の情報はfacebookにて更新しております。気になりましたらたまに覗いてみて下さいね。

https://facebook.com/kohitsujisha/

さて、子羊舎と友人のbacco design で雑誌『遊歩者 Flaneur 』を発行しました。
https://facebook.com/flaneurmagasin/

創刊号
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巻頭インタビュー
ジュエリーアーティスト中場信次
Vanitas 身につける彫刻

特集 蒐集
極小の雛道具
セルロイドワンダーランド
お月様をつかまえる 

好奇心の食卓
『ドライビング・ミス・デイジー』

遊歩者の旅
佐賀 おいしい、たのしい旅

連載漫画 
はしご上手になりたくて
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販売価格は800円(税別)、全国発送いたします。どうぞよろしくお願いいたします。  
image.jpegimage.jpegimage.jpeg
販売頁
スマホ
http://flaneurmagasin.cart.fc2.com/

PC
http://flaneurmagasin.cart.fc2.com/?dm=0

マルセル・ブリヨン「幻影の城館」 [(本)Livre]

マルセル・ブリヨンの「幻影の城館」読書感想文。
12-cabane-de-jardinier.jpg

ブリヨンは小説ではなく美術評論で何冊かを流し読みしていた。
この小説、なんとも美しい。読み進むのがもったいないくらいだった。

小説としての文体やらなんやら未熟な部分は多々あるかもしれない。
でもそんなことはどうでも良くなってしまうくらい美しい世界が詰まっている。
hommage-pozzo.jpg

一言印象は白昼夢的。
長く伸びていく影の手が何層にも重なった薄くもろい
劣化したパラフィン紙を剥離していくような感覚。

暗い濃い霧の鬱蒼とした森にある城館への入口

林苑 庭園の石像

精神的苦悩をもった木々 

様々な鉱物が暮らすグロッタ

7オクターブのフルートの音

影のようなバルベ犬

見えているのに見えていない

触れているようで触れていない

マルセル・ブリヨン=Marcel Brion
フランス人ではとってもポピュラーなお名前”マルセル”。
兎に角、大好きでしょうがないマルセル・ベアリュと同じ名前。
名前だけじゃなくてこの二人のマルセルの世界は不思議と
近いものを感じる。べアリュの方が後期の人なので影響受けたり
してるのかなーとぼんやり考えてみたり。
ベアリュの長編小説「夜の体験」もブリヨンの「幻影の城館」も
両訳者が解説しているがテーマはイニシエーション=儀式。
主人公が出会う人々に対する感情なんかも似ていたり。


長い長い旅路のあとの儀式とは…それは読んだ人のお楽しみ。

今回イメージにつかった画像はフランソワ・ウタン
造園デザイナーであり版画家ウタンの作品はこの小説のイメージにピッタリ。

幻影の城館 マルセル・ブリヨン

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夜の体験 マルセル ベアリュ

untitled.jpg

 



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Peacock Pie 孔雀のパイ [(本)Livre]


 Peacock Pie  byWalter de la Mare

RM2S000Z.jpg

chess.jpg

The Horseman

I heard a horseman

  Ride over the hill;

The moon shone clear,

 The night was still;

His helm was silver,
  
 And pale was he;

And the horse he rode

Was of ivory.

*************************

騎士 

騎士 ひとり 丘をこえ

馬かけていく音

月は きよらか

夜は 静寂

彼の冑は銀色に輝き

顔は蒼ざめ

そして馬は象牙でできていた

誤訳バリバリ bymistletoe(C)  許してちょ。


 

他の詩もとてもステキで想像世界に惹きこまれます。
現実逃避、妄想の夜におススメの詩集。

孔雀のパイ―詩集

  • 作者: ウォルター・デ・ラ・メア
  • 出版社/メーカー: 瑞雲舎
  • 発売日: 2000/09
  • メディア: 文庫


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樹木 森 ひと [(本)Livre]

人は 死んだその場に魂を残す そしてその「場の精霊」となるのだ
ーフィンランドの古くからの伝承ー
フィンランド・森の精霊と旅をする より引用)

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随分前に「金枝篇」を読破したけど樹木を崇拝するってなんか自然な気がして
わかるなぁーと思った。
「金枝篇」は恐ろしく読むのが大変で同じようなことの繰り返し∞繰り返し∞
呪文みたいな本だった;…けど結構インプットされている部分が多いと気づく今日この頃。
本を読んでもその場感動したり覚えてたりするくせに、時間が経つと忘れてしまう私;
本質的な部分はきっと理解できていないだろうけど読んだ甲斐があったってもんだ。

さて本題。だいぶ前に買って読んで感動して涙まで流した本。
「フィンランド・森の精霊と旅をする 」
昨日西荻散策を一緒に楽しんだoikoちゃんに途中立ち寄った本屋さんで
お進めしたら、すごく気に入ってくれて即購入してくれたのだ。
木や森に対する考え方や感じ方が似ていたのでなんだかすごく嬉しかった。
NHKの番組が元になっている。
なんとDVDも出ていたのだ。近々購入せねば。

私も今日、通勤のお供にこの本を持参。再読。
最初に書店で表紙を見たときには北欧ブームや細分化されすぎた
旅の本かと思っていたけど立ち読みして即購入した。
私にとって素晴らしい本なのだ。出会えて良かった。

フィンランド・森の精霊と旅をする - Tree People (トゥリー・ピープル) -

フィンランド・森の精霊と旅をする -
Tree People (トゥリー・ピープル) -


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マルセル・ベアリュ 中間無人境の夢想者 [(本)Livre]

相変わらず本は読んでいます。
でもなぜか日記にしようと思うと再読した本を取り上げるワタシ;
なぜなんだろ〜。って再読ばっかりしてるからか;;;とほほ。

↓イメージ的にただ載せたかったステキな木製人形(1800年代)
doll.JPG

今回再読したのはあまり知られていない仏作家のMarcel Béalu”
=”マルセル・ベアリュ”の短編集「水蜘蛛」。
白水社のUブックス、”小説のシュルレアリスムシリーズ”で刊行されていた。
今はもう絶版かしら?中古で出回っている様子だ。
パロル舎から「夜の体験」と「奇想遍歴」という長編も2冊出ている。
「奇想遍歴」は装丁画が気に入らなくて手にしていない;内容は面白そう。
「夜の体験」は短編ほどの魅力は感じなかったけどスキな作品だ。

marucel.JPG

「水蜘蛛」
クモ嫌いな方にはきついかなぁ〜。
*******************************************************
主人公の男性がある日水辺で見つけたのは金属的な歌声を持つ雌の水蜘蛛。
水蜘蛛はぼんやりとした輪郭の顔立ちで「水辺から抜け出したい」と彼に伝える。
淡い恋心にも似た感情を彼は水蜘蛛に抱き、そっと自宅の屋根裏部屋に連れ帰る。
彼は水蜘蛛に”ナディ”と名付けた。軽い身体で甘えてくるナディ。
無邪気なエロシティスム。
彼には愛する妻がいたがナディと秘密の甘い時間を過ごす。
ナディは人間の少女に近い姿に日々変化して行く…。

彼には愛おしく可愛いナディ。
しかし目撃した村人にはおぞましいせむし人間、出来損ないの化け物。
この目撃談が噂になり化け物との秘密に気づいた妻は錯乱状態で家を出る。
彼は妻の事を愛していたがナディを手放せなかった。

時が経ちナディは内面的にも更に人間に近づいて行く…。
彼の感情も時と共に変化しナディに対し愛情と共に憎悪を抱き始める。
そればかりか出て行った妻を求める感情も強くなり…
*******************************************************

美しくも残酷でちょっと背中がぞくぞくするお話。
拙い文章で内容をほぼ書いてしまっている;;;†お許しを†
”向かいの家”や”三人の配達夫”も素晴しいし、他収録作品も
かなりワタシが好きな世界。

マルセル・ベアリュ。
表現力や文才とかそういったこととは別次元に彼の世界は存在する。
この作家は無人境の住人なのだ。
シュルレアリストが憧れた世界を彼は自然に創り出す。

白水社Uブックス「水蜘蛛」の序文はマンディアルグ。
コクトーやアルトー、ノディエ、バシュラールからも絶賛された。
しかし一般の読者にはほとんど支持されなかったらしい。

日本で出版され彼の著作に触れられて良かった;

ちなみにマルセルは執筆だけでは食っていけないから帽子屋を開き
その後、古書店を経営していたそうだ。1993年に逝去。



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